言語文化教育研究学会:Association for Language and Cultural Education

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第3号(2015年5月8日)

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言語文化教育研究学会メールマガジン 第3号
ALCE: Association for Language and Cultural Education

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■ 第3号:もくじ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
--◆◇学会事務局より◇◆----------------------------------------------
学会誌『言語文化教育研究』特集テーマ「教室・学習者・教師を問い直す」投
稿募集

--◆◇第1回年次大会報告◇◆-------------------------------------------
年次大会実行委員会委員長                   田中祐輔

--◆◇会員からの一言◇◆----------------------------------------------
第1回年次大会に参加して                   犬飼康弘

--◆◇おしらせ◇◆----------------------------------------------------
【参加者募集】第2回研究集会in金沢(6月21日開催)テーマ「人類学・社
 会学からみたことばの教育 ―言語教育における言語イデオロギーを考える」
【投稿募集:5月31日締切】学会誌『言語文化教育研究』特集テーマ「教室・
 学習者・教師を問い直す」
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■ 学会事務局より ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
学会誌『言語文化教育研究』特集テーマ「教室・学習者・教師を問い直す」
投稿募集
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お知らせにもあるとおり、13巻の特集テーマは「教室・学習者・教師を問い直
す」です。年次大会での発表やシンポジウムでの議論を継承、発展させたテー
マでの論文等を募集しています。

また、特集テーマ以外の論文も「一般論文」として募集しています。なお、投
稿された論文については、下記フェイスブックページ上で対話が可能です。

https://www.facebook.com/alce.gbkk/app_202980683107053

みなさまからの投稿とウェブ上での議論を楽しみにしています。
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■ 第1回年次大会報告 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
年次大会実行委員会委員長             田中祐輔(東洋大学)
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言語文化教育研究学会第1回年次大会が、2月21日(土)に東洋大学白山キャ
ンパスにて開催されました。134名の方々にご来場いただき、盛況のうちに
終了しましたことを以下にご報告いたします。

今大会の発表数は、シンポジウム1件、口頭発表7件、ポスター発表9件、
フォーラム3件、パネルセッション2件、となりました。多岐にわたる分野の
研究発表が行われ、英語教育や日本語教育、学校教育、留学生教育といったさ
まざまな場面での言葉と教育の実践研究について非常に深い議論が交わされて
いたものと感じます。

今大会にご参加いただいた方々よりお寄せいただきました感想の一部を掲載さ
せていただきます。

・研究テーマが多岐で、自由度の高い学会というイメージを持ちました。発足
 して間もない学会で、初回の年次大会ということでしたが、多くの人が集ま
 り、また多様な発表があって、大いに勉強になり、また刺激になりました。
・開会式の時にうかがった学会の趣旨に賛成です。1つの分野ではなく様々な分
 野の研究(者)が語り合う、あるいは共同でなにかをするという場は貴重で
 す。異なる分野から学ぶことは多くあります。共同研究が生まれるとよいと
 思います。
・予稿集を事前に読んでから発表を聞くことができたのは、大変良かったと思
 う。
・いろいろ刺激になりました。自分が日本語教師として学生にとってどのよう
 な存在でいたいのか考えたいと思いました。
・1日で盛りだくさんでしたが、様々な形式のセッションがあり、多様な参加
 の仕方ができたのはよかったと思いました。
・様々なタイプが混ぜられて発表されており、違った角度から学ぶ機会が提供
 されていた。また研究者だけではなく、実際の日本語学校で働く教員の人の
 発表があったのも良いと思う。
(※メルマガでのシェアに関する掲載許諾をいただいたものからの抜粋)

また、年次大会の二日間開催や、発表枠の拡大、予稿集の当日販売、等のご要
望もいただきました。2016年の年次大会運営に際しての貴重なご意見として参
考にさせていただきます。

本大会における議論が、会員のみなさまの今後の研究と実践に広く展開し、ま
すますの発展へとつながることを心より祈念いたします。
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■ 会員からの一言 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
第1回年次大会に参加して       犬飼康弘(ひろしま国際センター)
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2015年3月21日、東洋大学において実施された言語文化教育研究学会第1回年
次大会に参加させていただきました。

口頭発表、ポスター発表、フォーラム、パネルセッション等々、いずれも非常
に興味深く拝聴しましたが、当日、自分が取ったメモを紐解くと、現在の自分
の興味関心が改めて浮き彫りになったように思います。

そのうちの一つが、いかに実践を記述するかということです。実践の記述には、
少なくとも「学習者」「教師」「状況・環境(教室)」を言語化あるいは視覚化
する必要があると思いますが、今大会のシンポジウムテーマが、まさに「『学
習者』『教師』『教室』を問い直す」でした。

このシンポジウムでも様々な報告・議論が行われましたが、個人的に最も印象
に残ったのは「実践を共有する意義とは?」という問いかけでした。実践を記
述することは決して容易なことではありません。にもかかわらず、それを試み
るのは、ある意味で他者と実践を共有するためだと言えるでしょう。

さて、その意義とは…?

シンポジウムでは、「実践を外に開くことでオープンに議論する」必要性が指
摘される一方で、「他者(の実践)を鵜呑みにしてはいけない」という指摘もあ
りました。様々な意見があると思いますが、個人的な経験を踏まえるならば、
オープンに議論した上で鵜呑みにしないことが重要であるように感じています。

当たり前のことではあるのですが、学習者一人一人に個性があるように、教師
にも一人一人個性があります。もちろん、現状に甘んじ「化石化教師」(これ
もシンポジウムのキーワードだったように思います)になってしまってはいけ
ませんが、己を知り、己に適したアプローチを模索していくことも重要なこと
なのではないでしょうか。そして、そのためにも実践を共有し、他者の実践か
ら学ぶ必要があるのではないかと、そんなことを改めて考えさせられたシンポ
ジウムでした。

今大会は、学会化して最初の年次大会でしたが、今後も言語文化教育研究学会
が、幅広い分野の実践を共有し、多様な角度から参加者それぞれが自己の実践
を見つめ直す場となることを期待すると共に、次回大会を楽しみにしたいと思
います。
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■ おしらせ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
━【参加者募集】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第2回研究集会 in 金沢(6月21日(日)開催)
テーマ「人類学・社会学からみたことばの教育 ― 言語教育における言語イデ
オロギーを考える」
https://alce.jp/meeting/
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●日時:2015年6月21日(日)10:00~17:30
●会場:石川県政記念しいのき迎賓館
●主催:言語文化教育研究学会
●参加方法: https://alce.jp/meeting/
●定員:100名(※先着順:会場の都合により、定員に達し次第、締切りと
させていただきます。)
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━【投稿募集:5月31日締切】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
学会誌『言語文化教育研究』
特集テーマ「教室・学習者・教師を問い直す」
https://alce.jp/journal/
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『言語文化教育研究』では、「特集テーマ」を設定しています。

「特集テーマ」は、前年度の年次大会のシンポジウムのテーマを引き継ぎます。
このことにより、学会の活動を有機的に連動させ議論を深めていきます。13巻
の特集テーマは「教室・学習者・教師を問い直す」です。

特集テーマに関する論文は、「特集論文」と明記の上、ご投稿ください。なお、
特集テーマ以外の論文も「一般論文」として募集しています。
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誌 名:言語文化教育研究学会メールマガジン 第3号
発行日:2015年5月8日
発行所:言語文化教育研究学会 事務局
    〒187-8505 東京都小平市小川町1-736
    武蔵野美術大学鷹の台キャンパス三代純平研究室内
編集、発行責任者: 言語文化教育研究学会広報・連携委員会 松井孝浩
お問い合わせ・情報掲載依頼:ezine@alce.jp
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