言語文化教育研究学会:Association for Language and Cultural Education

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第6回 研究集会(2019年8月:山梨)

テーマ:つながりの向こうへ,

趣旨

様々な研究・実践で「つながり」がキーワードになりつつあります。しかし,私達は何のためにつながるのでしょうか。そして,つながった先に何が生まれているのでしょうか。

本研究集会では,堀口佐知子氏(テンプル大学)をお招きし,医療者と人類学者がつながる実践についてお話しいただきます。そして,堀口氏の実践を参考に,「教科教育×言語教育×人類学ワークショップ」と題した,分野を超えたつながり生み出す実践を実際に行います。ワークショップでは,教科教育および言語教育の実践者達が出した自らの実践に関する疑問(問い)を,教科教育・言語教育・人類学の視点からそれぞれ考察・コメントします。そして,異なる領域の専門家がつながることで何が生まれるのか参加者と考えたいと思います。

教科教育×言語教育×人類学ワークショップ

初等教育における教科教育者「間」の相互行為によるobuchenie(教授・学習)の可能性

話題提供者: 岩坂泰子(広島大学), 横田和子,佐藤仁美(ともに目白大学)

「国語」(横田和子),「外国語」(岩坂泰子),「美術」(佐藤仁美)の研究者それぞれが抱える葛藤の軌跡を提供することを通し参加者のオープンな議論を望みたい。

国語,外国語教育における研究発表では,言語で言えない気持ちや感情の表現手段としての芸術活動の可能性について,実践の方法や分析結果の一般化(教育活動の一回性への信頼性)に対する非生産的な指摘に終始する傾向がある。一方,美術教育においても,美術表現には正解はないと言いながら,昔ながらの美術史的知識や偏った技術偏重が教師自身の見方,感じ方を狭めてしまい,児童・生徒へ無意識のうちに狭い見方・感じ方を強要する危険性がある(モヤモヤ)。我々3人はもともと日本国際理解教育学会の特定課題である難民問題を遠いどこかで起こっている自分とは関係のない他人事ではなく当事者としての関わりを持とうとするためにアートの手法を用いた実践研究を行う中で交流を深めてきた。その中で,初等教育に関わる我々3人は教科間のゴールや教科の性質の異なりからくる「常識」の違いを乗り越えてホリスティックな学びを構築するための手立てや学習(発達)観についての葛藤(モヤモヤ)を共有したいと考えている。

コメンテーター
堀口佐知子氏(テンプル大学)
後藤賢次郎(山梨大学)

「つながり∞プロジェクト」の流れ

参加者同士の「つながり」を生み出す企画として,京都大学の「100人論文」企画を参考にした,「つながり∞プロジェクト」を行います。

  1. 参加申込時に,以下の3つのお題にお答えいただきます。
    • 「私の研究・実践はこんな感じです」他分野でもわかるように簡単に説明
    • 「こんなコラボができたら嬉しいです」目標や希望,困っていることなど
    • 「私,こんなことができます」提供できる知やスキルなど
  2. 研究集会 in 山梨
    • 3つのお題は,会場に名前を伏せた状態で掲示されます。参加者は匿名で付箋にコメントを書き,貼り付けます。分野や立場を超えた自由な交流を促します。
  3. 研究集会終了後,参加者のみが閲覧できるオンライン掲示板を作成し,参加者間のさらなるつながりを促します。

「つながり∞プロジェクト」には,会員・非会員にかかわらず,どなたでも参加できます(任意)。参加ご希望の方は,参加申込の際に,3つのお題に各120字以内でお答えください。みなさまぜひご参加ください。

参加申込方法:締切ました

  • 締切: 2019年8月8日(木)日本時間23:59
  • 参加申込方法: 参加申込フォームからお願いいたします。

申込後,24時間以内に事務局から参加費の納入方法についてお知らせいたします。

「つながり∞プロジェクト」に参加ご希望の方(参加任意)は,参加申込の際に,3つのお題に各120字以内でお答えください。

宿泊について

宿泊は各自で手配をお願いいたします。

託児サービスの利用について

託児所ご利用のお申し込みはすでに締め切っております。事前にお申込みいただいた方々には別途託児所のご利用のご案内をお送りしておりますので,そちらをご覧ください。

会場には託児所はありませんが,保護者の責任で会場に連れて来ていただいても構いません。

お菓子の持ち寄り

本学会研究集会の恒例となっております,「お菓子の持ち寄り」企画です。

ご参加のみなさまに,任意でご自身のお住まいの地域/ご出身の地域/お気に入りの地域などのご当地グルメ,お菓子をお持ちいただき,他の参加者と一緒に楽しんでいただければと考えております。ぜひこの企画にもご協力ください。研究集会のキーワードである「つながり」から,「家族や友達と共にある食べ物」,など,みなさまの思いも共有できればうれしいです。

発表者募集――締切ました

本研究集会では,言語・文化・教育に関する発表を募集します(本研究集会のテーマの内容に関わるものを歓迎しますが,それ以外の内容でも応募可能)。

  • 締切: 2019年6月16日(日)日本時間23:59
  • 発表形式:
    • 口頭発表(発表20分に続き,質疑応答・ディスカッション20分を行います)
    • ポスター発表(120分)
  • 発表応募資格: 言語文化教育研究学会の会員であること。
    • 未入会の方は,会員手続きにかかる時間もご考慮の上,応募2週間前までに入会手続きをお願いします。
    • 会員は,当該年度の会費を応募2週間前までに納入してください。
  • 発表応募方法: 発表申し込みフォームからお願いいたします。

関連:第6回研究集会にむけた読書会のご案内――終了しました

言語文化教育研究学会では,第6回研究集会を2019年8月末に開催する予定です。

次回のテーマは「つながりの向こうへ,」です。様々な研究・実践で「つながり」がキーワードになりつつありますが,何のためにつながるのか,つながった先に何があるのか,そして,そこに何が生み出されているのかを参加者全員で考えたいと思います。

「つながり」について理解を深め,研究集会の方向性を定めるため,エンゲストローム(著)『拡張的学習の挑戦と可能性―いまだここにないものを学ぶ』の読書会を2018年11月に金沢で行います。参加者には読書会までに課題の本を読んできていただきます。また,各章の担当者を決め,レジュメを作成していただきます。

この機会にぜひみなさんで拡張的学習について議論をし,理解を深めましょう。【オンラインによる参加も可能です】

  • ユーリア・エンゲストローム(2018).山住勝広(監訳)『拡張的学習の挑戦と可能性─―いまだここにないものを学ぶ』新曜社.(Engeström, Y. (2016). Studies in expansive learning: Learning what is not yet there. Cambridge University Press.

参加申込方法

以下の内容をメール本文にご記入の上,meeting@alce.jp(研究集会事務局)までお申し込みください。

  • Subject:読書会参加希望
  • お名前・ご所属(任意)
  • 会員/非会員の別
  • 懇親会参加希望の有無
  • 担当希望章
  • オンラインでの参加を希望する場合は,その旨お書きください。
  • ※定員になり次第締め切りますので,お早めにお申し込みください。

    ※宿泊は各自で手配してください。金沢駅周辺が便利です。