言語文化教育研究学会:Association for Language and Cultural Education

2018年度特別企画

【特別企画】西口光一さんの講演
「現実の社会的構成と言語――第二言語教育(学)者のための社会学的教養」

  • チラシ:日時: 2018年6月29日(金)18:00~20:00
  • 会場: 早稲田大学早稲田キャンパス22号館502教室[アクセス
  • 参加費: 会員無料,非会員2,000円(事前申込制)
  • 定員: 30名(申し込み先着順,定員になり次第,申込締切)[参加申し込み方法 >
  • お問い合わせ: project@alce.jp(言語文化教育研究学会 企画委員会)
  • チラシをダウンロード

講師: 西口光一さん

大阪大学国際教育交流センター/大学院言語文化研究科教授。

主な著書に『第二言語教育におけるバフチン的視点――第二言語教育学の基盤として』(2013,くろしお出版),『対話原理と第二言語の習得と教育――第二言語教育におけるバフチン的アプローチ』(2016,くろしお出版)がある。

講演要旨

言語を物象化してその構造や要素を教えるという発想から離脱して,根本の人間的な生(生きること)を見つめながら,第二言語教育を考え,企画し実践しようとする第二言語教育(学)者は,そもそも人間とは何か,社会とは何か,文化とは何か,そしてそうした事象の中で言語はどのような位置を占め,人と人とのコミュニケーション(接触・交わり)はいかに可能なのか,などの問いに直面せざるを得ない。そのような問いを探究するのに,大きく心理学,社会学,言語(哲)学という3つのアプローチが考えられる。

本講演では社会学からのアプローチとしてBerger and Luckmannの知識社会学(Berger & Luckmann,1966/2003;Berger,1967/1997.後ろは邦訳の出版年)を中心に論じる。「社会は人間の所産である」,「社会は客観的現実である」,「人間は社会の産物である」という3つのテーゼ(人間学的必然性)を柱とする知識社会学は,上記のような問いを考究するための重要な眺望を提供してくれるだけでなく,社会文化史や発達心理学にも接続しうる観点を与えてくれる。

本講演では,はじめに社会学理論の中での知識社会学の位置を明らかにした上で,まずは,人間学的必然性のメカニズムとなる社会の弁証法について論じる。次に,知識社会学における人間観と言語観を概観する。言語観の概観においては,ノモス(意味秩序)と言説の関係についても論じる。さらに,社会の構成や自己の構成などにおける言語の働きについて検討し,言語におけるノエシス—ノエマ構造を確認する。こうした考察を通して,わたしたちが生きることにおける言語の位置を明らかにするとともに,第二言語の習得と習得支援の関心から見た場合の言語の多面性を明るみにする。

※本講演は論考「人間学とことば学として知識社会学を読み解く――第二言語教育学のためのことば学の基礎として」(西口,2018)を基としているので,参加予定の方はあらかじめ同論考を読んだうえで,ご持参されることをおすすめします。

文献
  • 西口光一(2018).人間学とことば学として知識社会学を読み解く――第二言語教育学のためのことば学の基礎として『多文化社会と留学生交流――大阪大学国際教育交流センター研究論集』22,1-11.https://doi.org/10.18910/67901
  • Berger, P. L. (1967). The sacred canopy: Elements of sociological theory of religion. Anchor Press.(バーガー,P.(1997).薗田稔(訳)『聖なる天蓋――神聖世界の社会学』新曜社.)
  • Berger, P. L., & Luckmann, T. (1966). The social construction of reality: Treatise in the sociology of knowledge. New York: Anchor Books.(バーガー,P.,ルックマン,T.(2003).山口節郎(訳)『現実の社会的構成』新曜社.)

参加申し込み方法

以下の内容をメール本文にご記入の上,project@alce.jp(言語文化教育研究学会 企画委員会)までお申込み下さい。

  • Subject:西口講演参加希望
  • ご氏名
  • ご所属(よろしければ)
  • 会員/非会員の別
  • (海外から送金を希望される方は「海外送金希望」とお書き添えください)

先着順にて定員まで,受付完了メールをお送りします。非会員の方は,受付完了メールが届き次第,参加費2,000円を以下のとおり,お振り込みください(会員の方は,受付完了メールの受け取りをもって,申込手続き完了となります)。

【a.ゆうちょ銀行で手続きする場合】
記号:00110-9
番号:450275
名義:言語文化教育研究学会
【b.ゆうちょ銀行以外の金融機関で,手続きする場合】
銀行名:ゆうちょ銀行(金融機関コード:9900)
支店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店,店番:019)
口座種類:当座
口座番号:0450275
口座名義:言語文化教育研究学会
【c.海外から手続きする場合】
追ってPaypalを通じご請求メールをお送りいたします。お支払にはPaypalを利用して,クレジットカードまたはPaypal決済にて送金いただけます。
お願い
  • 振り込みの際,振り込み人名義の前に「NSG」と入力してください。
  • 振り込み人名義が登録会員名と違う場合,project@alce.jp(企画委員会)までご一報ください。
  • 海外からの送金を希望される場合は,お手数ですが,project@alce.jp(企画委員会)までご一報ください。
  • 送金にかかわる手数料はご負担ください(ゆうちょ銀行口座ATMからの「電信振替」は手数料無料です)。
  • 当日,受付にて振込票(または振込名義人であることが確認できるもの)をご提示ください。