言語文化教育研究:Studies of Language and Cultural Education

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『言語文化教育研究』執筆ガイド

学会誌『言語文化教育研究』(以下,本誌)に投稿する原稿は,以下に従って執筆するものとする。

目的: 本誌への投稿原稿掲載にあたっては,「寄稿」を除き匿名原稿として査読・審査を行い,採用が決定した原稿は学会WEBサイトおよび科学技術振興機構の学術電子ジャーナルサイト『J-STAGE』において公開される。これらの環境に適応しながら,かつ読みやすく書きやすい原稿を執筆するために,この執筆要領を定める。

方針: 行動科学分野の世界標準のひとつである「APAスタイル(7th ed.)」(American Psychological Association,2020.以下『APAマニュアル』)に準拠しつつ,和文との整合性を図る。

凡例

  • 例中,「ABCD, 1234」のような,赤色の文字は,半角英数字を表す。それ以外はすべて全角。
  • 特に記載のないものは,原則として『APAマニュアル』に従う。

原稿の構成

原稿は,執筆要領に定めるとおり,

  1. 表紙
  2. タイトルページ
  3. 本文および文献リスト
の順で3部から成り,原則として所定のテンプレートファイル[DOTX]を利用した「Microsoft Word形式」とする。

1.表紙

表紙は,著者名,所属機関名,連絡先および投稿資格(会費納入状況)を記述する。なお,表紙の情報は,掲載が決定するまで,査読者を含め一切公開されない。

著者名と所属機関名

著者名は,姓と名(とミドルネーム)を普段用いている順と表記方法で記述する。

  • 普段からひらがなやカタカナによる表記を用いているなら,そう記述する。
  • 普段から中点「・」で分かつ表記を用いているなら,そう記述する。
複数の著者

著者が複数からなる場合は,執筆責任者を筆頭として,1行ごとに列挙して記述する。

所属機関名

所属機関名は,全著者について,研究遂行当時にその遂行を可能にした機関名を,著者名に続けて( )内に記述する。

  • 現在の所属機関が研究当時と異なる場合は,現在の所属機関を表紙の脚注に記述する。
  • 株式会社,独立行政法人,等の法人種別は,記述しない。
  • 機関に所属していない場合は,研究を遂行した地名(市区町村まで)を記述する。
  • 身分に関する情報(課程,学位,職階,等)は,記述しない。

連絡先

連絡先は,査読プロセスにおける連絡,および採用・公開の後,読者からの問い合わせを担当する者の氏名とメールアドレスとを記述する。

2.タイトルページ

タイトルページには,以下a.~g.を記述する。

a.原稿のカテゴリー

原稿のカテゴリーは,

  • 特集論文
  • 特集フォーラム
  • 論文
  • フォーラム
  • 寄稿
のいずれかを記述する。

b.論題(と副題)

論題(と副題)は,簡潔にして最小限の文字数で記述する。

  • カッコ類は,原則として用いない。
  • 他の文献や図表を参照する必要がないように記述せねばならない。
    • ×:伊藤(2000)の観念論上の「教育的」配慮
    • ○:伊藤マミヨの小説文体における観念論上の教育的配慮
副題

副題がある場合は,論題の末尾に改行を入力し,その次行に副題を記述する。

  • 論題と重複した用語は,副題で用いない。

c.概要

概要は,400字程度とし,それ単独で論文全体の要旨がわかるよう,複数の段落に分かたず記述する。

  • 他の文献や図表を参照する必要がないように記述せねばならない。

d.キーワード

キーワードは,5語程度を,「,」(コンマ)で区切り,列挙して記述する。

  • 論題(副題)に含まれる用語は,含めない。
  • カッコ類は,原則として用いない。

3.本文および文献リスト

3a.本文

本文は,通し番号を付した章(,節,小節)の見出しをつけ,段落に分かち,記述する。

英数字は半角とし,句読点は「,」「。」とする。

a.見出し

見出しは,独立した行に以下の形式で記述する。

  • 1.章の見出し
  • 11.節の見出し
  • 111.小節の見出し
  • 見出しは,その章節等の内容や主張を要約したものとし,「はじめに」「おわりに」などといった,内容を示さないものとしない。
  • 小小節以下の細かい見出しは,これらを用いないことが望ましい(章割りを再考する)。
自己参照

本文中を参照するときは,見出し番号をもって記述する。

  • ×:前節で述べたように
  • ○:21.で述べたように

b.段落

段落は,段落頭を1字分字下げし,段落尾に改行文字を入力することによって記述する。

  • 字下げは,WORDのインデント機能によるものとし,空白文字の入力によらないことが望ましい。
  • 改行文字の入力は,段落中においてはいかなる理由があっても用いてはならない。

c.強調等

強調等は,文章表現によって実現するものとし,文字装飾(下線,太字,等)は用いない。

  • 文字装飾を用いねば表現不可能な場合は,なぜその装飾を用い,かつ何をその装飾が意味するのか,本文等に記述する。
  • 和文の斜体は,いかなる場合も用いてはならない。

d.引用

引用は,執筆者自身による文と明確に区別できるよう記述する。

  • 和文で100字,英文で40語をそれぞれ超える場合は,インデントによって,超えない場合は,「」によって,引用箇所を区別する。
  • 文献を引用する際は,その出典をページ数まで記述せねばならない(参考:f.出典 > 引用の出典

e.注

注は,通し番号をふり,各ページの脚注とする(文末脚注としない)。

f.出典

出典は,著者名と出版年により,以下の例に従って記述する。

著者が1人:
伊藤(2000)である(佐藤,2000)。
著者が2人:
伊藤,佐藤(2000)である(加藤,後藤,2000)。
著者が2人の欧文名*:
Andrew & Lee2000)である(Andrew & Lee, 2000)。
著者が3人以上:
伊藤ほか(2000)である(伊藤ほか,2000)。
  • 出版年が不明のものは,出版年に代えて「n.d.」とする。
  • 出版が決定しているが公刊されていないものは,出版年に代えて「印刷中」とする。
  • 執筆が完了しているが出版が決定していないもの(査読審査中の原稿,等)は,記述してはならない。
  • * APA Styleと異なり,平文中でも「and」ではなく「&」を用いる。
出典の並記

複数の出典を並列に記述する場合は,以下の例に従う。

  • 伊藤(19992000)である(加藤,2000;後藤,19992000)。
  • 「(伊藤,2000;ほか)」の「ほか」のような,具体的な指示対象のない出典は記述しない。
訳書の出典

訳書に拠った場合の出典の記述は,以下の例に従う。

  • マイケル(1999/2000)である(マイケル,1999/2000)。
  • 年は,原典/訳書の順で記述する。
引用の出典

引用の出典を記述する場合は,以下の例に従う(参考:d.引用)。

  • 伊藤(2000p. 1)によれば
  • である」(佐藤,2000pp. 1-11)。
  • マイケル(1999/2000p. 1)という(マイケル,1999/2000pp. 1-11)。
  • 訳書は,訳書のページ数を記述する。
自著の出典

著者自身の著作物を出典とする場合は,上と同様の方法で記述する。

  • 「私」「筆者」「拙著」「拙稿」等,査読者に著者がわかる表現は用いない。
    • ×: ~については○○(2000)で詳述した。
    • ○: ~については○○(2000)が詳しい。

g.図表等

図表等は,論証に必要十分かつ最小限なまでに十二分に分析整理したもののみ記述する。

  • 発話プロトコル等のローデータは,記述しない。論証上,ローデータの直接参照がやむをえない場合は,原稿最末尾に「付録」として添える。
  • 図表等の掲載稿における位置は指定できないので,「下の図」「次の表」のような,版面での位置を示す表現は,用いない。

図には通し番号を付し,図の下に図題とともに記述する。

  • 図は,カメラレディ原稿として扱う。
    • 画像データは十分な解像度を備えたものとする。
    • 高解像度画像を原稿ファイル中に収めることが困難な場合,別ファイルとして添付する。
  • 図は,図と図題と図注のみによって,原稿全体の論旨が理解できるだけの内容を備えたものとして記述されていなければならない。
    • 図題,図注の例
      • ×:図1.スパゲティテストにおけるからまり具合
      • ○:図1.スパゲティテストにおけるからまりの複素因分解:交点に太麺連関度指数,終点にオイル係数を示す(いずれも,*p < .05**p < .01)。線が太いほど麺のからまりが高い。本テスト内容および分析技法は以下に基づく。ナポリ,P.2000).製粉太郎(訳)『スパゲティテストの技法』パスタ社.(原典1999
  • 図は,それを構成するあらゆる視覚要素が何を意味するかがわかるよう記述する。
    • たとえば,矢印類は,長さ,太さ,方向がそれぞれ何を表すのかまでがわかるよう,図題および図注に十分に記述する。

本文では,「図1は」のように,図番号を記述して必ず参照する。

  • 本文で図番号の記述がない図は,掲載されない。

図の引用においては,(著作権上)原典からの一切の改変は認められない。

  • 十分な解像度を備えた画像として,原典をそのままコピーする。
  • 日本語化する等の改変をやむをえず行う場合には,原著作者からの許諾を得る。
  • 出典を,図題または図注に「3b.文献リスト」と同様の書式で記述する。さらに,著作権者が別にある場合(学会誌等で,著作権を学会が管理している場合など)は,「©」に続けて著作権情報を記述する。

表には通し番号を付し,表の上に表題とともに記述する。

  • 表題は,表の内容を簡潔かつ明瞭に説明するものを記述する。

表注を,表の下に記述することができる。

本文では,「表1は」のように,表番号を記述して必ず参照する。

  • 本文で表番号の記述がない表は,掲載されない。

h.謝辞

謝辞は,投稿原稿には記述しない。掲載決定後,校正の際に追記することができる。

  • 助成に関する謝辞は,掲載稿ではタイトルページに掲載される(書式は各助成団体の指定に従う)。
    • 科研費の例:本研究はJSPS科研費JP16K45678の助成を受けた。
  • 協力者等への謝辞は,文献リストの直前に掲載される。
  • 査読者に対する謝辞は,掲載されない。査読を通じて査読者から得られた内容を原稿に含む場合は,本文におけるその内容に該当する箇所で,その旨言及することができる。

3b.文献リスト

文献リストは,本文の最終行の後に,「文献」とのみ記述した1行に続け,文献のリストを記述するものとする。文献のリストは,本文で言及した文献のみ,かつ文献すべてを,和文五十音順に続けて,和文以外の欧文等をアルファベット順に,1件ごとに改行して記述する。

  • 1件ごとに行頭3字ぶら下げが望ましいが,操作上難しい場合はその必要はない(空白文字やTAB文字の挿入によって整形したり,件の途中で改行文字を挿入したりしてはならない)。

文献リストの書式は,以下の記述例に従う(欧文は『APAマニュアル』に従う)よう努める。

  • 著者が21名以上の場合,筆頭以下19名の著者名に続けて「…」(三点リーダ)の後,最後の著者を記述する。

論文

  • 著者姓名(2000).論題『誌名』9(9)9-99http://hdl.handle.net/xxxx/xxxxx
  • 著者姓名,著者姓名(2000).論題―副題『誌名』9(9)9-99https://doi.org/xx.xxxxx/xxxxxx
  • 著者姓名,著者姓名,著者姓名,著者姓名,著者姓名,著者姓名,…著者姓名(2000).論題『誌名―副題』9(9)9-99http://xxx.xxxxx.xx/xxxxxx.xxx
  • 著者姓名(2000).論題『誌名』(復刻版)11-11.(原典1999『誌名』1(1)11-111.)

雑誌のうち,同様の誌名があるなどのため,発行者が特定しがたい場合は,以下のように記述する。

  • 著者姓名(2000).論題『誌名(発行者名)』11-11

学位論文

  • 著者姓名(2000).『論題』[博士学位論文,○○大学]データベース名.http://xxx.xxxxx.xx/xxxxxx.xxx
  • 著者姓名(2000).『論題―副題』[博士学位論文]○○大学.

書籍(の部分)

  • 著者姓名(2000).『書名』出版者名.
  • 編者姓名(編)(2000).『書名―副題』(第9版)出版者名.

編者がある場合,編者が著者をも兼ねても「(編・著)」等とせず「(編)」とする。

出版者名は,「株式会社」等の法人種別を記述しない。

出版者が著者と同一の場合は,出版者名を記述しない。

書籍の部分
  • 著者姓名(2000).論題.編者姓名,編者姓名,編者姓名(編)『書名』(pp. 9-99)出版者名.
  • 著者姓名(2000).論題.編者姓名(編)『復刻書名』(改訂新版,pp. 1-11)出版者名.(原典,『書名』pp. 9-99,編者姓名,編,1999,出版者名)
邦訳された書籍(の部分)
  • 著者姓,A. A.,著者姓,B. B.2000).『書名』(訳者姓名,訳;第2版)出版者名.(原典1888
  • 著者姓,A.2000).論題(訳者姓名,訳).編者姓名(編)『書名』(pp. 9-99)出版者名.(原典1990

原典出版年に代えて,文献情報をAPA Styleによって記載することもできる。

予稿集,発表資料

  • 著者姓名,著者姓名,著者姓名(2000).論題『予稿集名』(pp. 9-99).http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(20001212日).「発表タイトル」[口頭発表資料]学会大会名『シンポジウム名』,会場名.

報告書(の部分)

  • 代表者姓名(編)(2000).『研究題目』報告書名.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(2000).論題.代表者姓名(編)『研究題目』(pp. 9-99)報告書名.
  • 助成を受けた研究で課題番号がある場合,報告書名は,課題番号を付して記述する。
  • 科研費の報告書名の例: JSPS科研費(16K45678)研究成果報告書

新聞・雑誌記事

  • 著者姓名(200099日).記事名『誌名』9(9)9-99
  • 著者姓名(200099日).記事名『紙名』朝刊大阪版,9面.
  • 記事名(200099日).『紙名』夕刊東京版,9面.

灰色文献

  • 著者姓名(2000).『資料名』出版者名.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(200022日).『資料名[資料種別]』.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx

インターネット上の情報

  • 著者姓名(200022日).記事タイトル『ブログ/オンラインジャーナル名』.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(200022日).「記事タイトル」サイト名,運営者.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(n.d.).「記事タイトル」サイト名.http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx200022日閲覧)

その他資料

  • 著者姓名(200022日).『資料名』(pp. 9-99).http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx
  • 著者姓名(n.d.).資料名『所収媒体名』(pp. 9-99).http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx200011日閲覧)
  • 資料名(200022日).http://xxx.xxxx.xx/xxxxxxx.xxx

以上。

文献
American Psychological Association. (2019). Publication manual of the American Psychological Association (7th ed.).
更新履歴
[2023-11-10] ver.1.2 著者名2人を&でつなぐ,第何版かはページ範囲の直前に記す,資料種別は資料名の直後に[]に入れて記載する,に変更。SLCE 第21巻より採用。
[2022-12-01] ver.1.2 文献リストでのオンライン文献等の書式を修正。SLCE 第20巻より採用。
[2020-07-01] ver.1.1 Publication manual of the APAの改訂にあわせて修正。SLCE 第18巻より採用。
[2018-02-10] ver.1.0 SLCE 第16巻より採用。
[2018-01-01] ver.0.1. 言語文化教育研究所の「論文執筆ガイド」をもとに作成。