言語文化教育研究学会:Association for Language and Cultural Education

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2019年の交流会

第9回:2019年11月9日
地域におけることばの教育

  • チラシ 日時: 2019年11月9日(土)14:00~16:00
  • 会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス22号館 207教室[アクセス
  • 参加費無料・予約不要。会員に限らずどなたでもご参加いただけます。直接会場にお越しください。
  • お問い合わせ: interact@alce.jp(言語文化教育学会 交流委員会)
  • チラシをダウンロード

第9回交流会では,「地域におけることばの教育」について参加者のみなさんと語り合います。

まず,いくつかの実践の理念と,なぜその理念のもとで実践をしているのかを中心に,ケーススタディを参加者のみなさんと共有します。次に,「地域におけることばの教育」のあり方について,ざっくばらんに意見交換をします。

地域においてことばの教育を実践されている方は,意見交換のためにぜひ事例の発表をお願いいたします。

地域日本語教育を含め,地域においてことばの教育に携わっている方,興味のある方,ぜひお気軽にご参加ください!

第8回:2019年9月7日
小ぢんまり版:ヒューマンライブラリー

  • チラシ 日時: 2019年9月7日(土)13:30~17:00
  • 会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス3号館 2階202・203教室[アクセス
  • 費用(資料代): 会員:500円,非会員:600円(当日会場でお支払いください)
  • 予約: 不要(会員に限らずどなたでもご参加いただけます。当日,直接会場にお越しください)
  • お問い合わせ: interact@alce.jp(言語文化教育学会 交流委員会)
  • チラシをダウンロード

ヒューマンライブラリーをご存知ですか?

その名のとおり,「人の図書館」です。人が「本」になり,その人の生き方や人生を語ります。「読者」は「本」を30分間借りることができ,「本」の語りを聴きます。お約束は「本」を傷つけないこと。「語り」に耳を傾け,尊重すること(受付時,同意書にサインをお願いいたします)。

第8回交流会では,昨年に引き続き2回目のヒューマンライブラリーを企画しました[前回の記録 >]。今回は,東京ヒューマンライブラリー協会代表 坪井健先生(駒澤大学名誉教授)にお越しいただき ヒューマンライブラリーとは何か,どのように作るのかお話しいただきます。「本」のあらすじなどの詳細は,本の紹介及びfacebookをご参照ください。

スケジュール
  • 13:00~ 受付
  • 13:30~13:40 挨拶・趣旨説明
  • 13:40~14:50 坪井健先生によるヒューマンライブラリー講座
  • 15:00~15:30 セッション1
  • 15:40~16:10 セッション2
  • 16:20~16:50 セッション3

読みたい「本」の貸出しを締め切る場合もありますのでお早目のご来場をお勧めいたします。

どなたでもお気軽にご参加ください!

本の紹介

『「性被害」の向こう側の物語』――ト沢彩子さん

photo: 子供の頃から複数の性被害に遭ってきました。被害後から困難を抱え引きこもりになったことから,実名顔出しで経験の発信を始め,その後NPOや個人で10年間支援や啓発の活動を続けています。最近では性に向き合える文化をつくるというプロジェクトの運営やLINEでの恋愛相談,ヒューマンライブラリーなど,性や多様性に関わり,幅広く若者や女性をエンパワメントするお仕事をしています。ネット上で言葉と言葉がぶつかる世の中で,言葉やカテゴリーのイメージの向こう側にある,生きている人間の物語をお話ししたいと思います。

#若者支援 #地域を考える #性被害 #SEX and the LIVE #性を語る #ヒューマンライブラリー #生きている人間であること #つながりの先を想う #間に入るもの #自己表現 #カテゴリーからハッシュタグへ #好きな服で生きていく #好きを語る #セカンドレイプ

『他者と自分との対話を欠かさない,コミュニケーション重視のライフスタイル』――きのコさん

photo: 私は,自分が「ポリアモリー」であることをオープンにして発信しています。ポリアモリーとは,関係者全員の合意をとった上で複数の人と真剣に恋愛をしてお付き合いをする人のことです。自分の恋愛観だけではなく,価値観を話したり書いたりしています。世の中には,恋愛のサンプルが溢れていて,「恋愛ってこんなもんでしょ」という擦り込まれた恋愛観があります。世の中の既成のルールに沿って恋愛をして生きていくのがしんどい,というところから私のポリアモリーは生まれています。もちろん,お付き合いしている関係者たちの中で嫉妬は生まれます。そんな時は,その嫉妬について深く掘り下げ,パートナー,そしてパートナーのパートナーと一緒に,どうすれば解決できるのか話し合います。情報公開度を互いに擦り合わせたりして,自分たちでルールをつくっていくんです。いわば,自治領みたいな。私は無法地帯で生きていきたいわけではないのです。当事者たちで話し合って問題を乗り越えていく。

また,ポリアモリーとして生きる上では,コミュニケーション能力がないといけない。「なんかモヤモヤする」となった時,なぜそのような感情が起こるのかを自分と対話して言語化することで落ち着きます。対話も自分の言語化もポリアモリーだけの話ではありません。様々な人間関係の中で起こる感情の問題は,コミュニケーションが解決するんです。私はポリアモリーをきっかけとして,コミュニケーションの問題を深く考えるようになりました。

『全身タイツの可能性~全身タイツは人を変え,社会を変える~』――タムラトオルさん

photo: これまで世間からいろいろな目で見られてきた全身タイツ(ゼンタイ)愛好家。ゼンタイは日本から世界に広がりつつありますが,イベントを運営していると様々な問題に直面することがあります。それでもゼンタイには間違いなく魅力があります。それは,ビジュアルや着心地以外にも,コミュニケーション・ツールとしての役割や,自分が変われる,本当の自分を出せるなど,いろいろな可能性があると思います。もしかしたら発達障害の子供たちなどにもゼンタイはある程度,効果があるかもしれません。今回はゼンタイの可能性や今後,島で展開していく活動についてもお話したいと思います。

『ワイルドでやんちゃな少年だった自分が,なぜ日本の大学の教壇に立っているのか―偶然に偶然の積み重ね―』――とらちゃんさん

photo: 中国東北部の辺鄙な田舎で育った僕,素手で蛇を捕まえては弄ぶ僕,猿のように素足で15m超の木にも登っては鳥の巣を漁る僕,パチンコでネズミをほぼ百発百中仕留める僕,これが少年時代のやんちゃな私でした。中高時代はまあまあ真面目に勉強しながら,休みを利用して自転車をこぎながらお饅頭販売,アイスキャンディー販売,サトウキビ販売しては生活費の足しにしていた私,その当時の夢は地質調査員になって,全国津々浦々を回って,鉱物を発掘するというものでした。偶然に偶然を重ねて,大学では日本語学科に進学し,また偶然に出身大学の教員になった私,若いうちに充電しなきゃという衝動?で日本留学を選んだ私,留学期間中生計のために,魚屋,肉屋,コンビニなどでアルバイトをして経験(修行にもなる)を積んだ私,運にも恵まれて今の職業について,中国語・日本語を教えながら,日中異文化ギャップを否応なしに体験して研鑽している日々を送っています。

『“千三(せんみ)つビジネス”から“ダチョウ抗体マスク作り”まで体験。今は,なぜか,日本語教育に飛び込んでしまった私』――小林北洋さん

photo: “千三(せんみ)つ”をご存知ですか。goo辞書によると,次のような意味があるようです。1.千のうち三つしか本当のことを言わない=うそつき。2.千品出しても当たるのは三品目くらい=商品開発の難しさ。私は,石油会社で38年間働いておりましたが,最も“活きのいい”20代後半~30代に,“千三つビジネス”に携わっていました。勿論,専ら「うそをつく」仕事ではなく,地下の油田を探し,開発する仕事です。油田探しは最先端技術を駆使し,地下数千~5千mの地層で油田を探します。しかし,石油の井戸を10本掘り,石油が見つかるのはせいぜい1本。商業生産まで漕ぎ着く井戸は100~200本のうち1本。油田開発が“千三つ”と言われる由縁です。「石油が有りそうです!」と言って数十億円のお金を使い,「有りませんでした!」と言うケースのほうが多い。やはり,「うそつき」,かも知れません。

油田探しの成果はさておき,私は,この千三つビジネスで,初めて,多くの海外の石油会社や作業会社の人々と,海外の現場で共に働く体験をしました。特に,今から35年前の中国石油会社との共同事業では,山崎豊子著「大地の子」で語られている合弁製油所建設で日中双方の人々の間に生じた紛糾と全く同じ体験に巡り合いました。それは,「社会の体制・仕組みや習慣の違い,言語の違い,そして当事者個々の文化が多様に衝突して生じる紛糾」の体験であり,また,「当事者同士が真摯に向き合い,互いを取巻く社会環境や当事者個々の文化や歴史を謙虚に捉えることが出来れば,大概の紛糾は解決出来る」という成功の体験でした。それが原始体験として,その後の二十数年にわたる海外勤務や海外ビジネスにおいて海外の人々と共に仕事をするうえで私が心がける基本姿勢となりました。幸か不幸か,“なんでも屋”的に,会社人生を通じ,多種多様な仕事を体験しました。その結果,原始体験に基づく基本姿勢は,海外の人々に限らず,日本人と共に働くうえでも実は通底するもの,と感じるようになりました。

油田探査をはじめマンモスタンカー船隊のやり繰り,中国初の外資合弁ガソリンスタンドやダチョウの卵で培養した鳥インフルエンザ抗体マスクの製造などの体験を思い出しながら,今は,なぜか,日本語教育に飛び込んでしまった私について,お話し出来ればと思います。

『社会人にも,ホームレスにもなりきれず―計画された偶発性としての日本語教師―』――古屋憲章さん

photo: 大学4年生のある日,僕は川崎駅に降り立った。当時の川崎駅前にはダンボールハウスがずらりと並んでいた。就職活動もせず,ボンヤリしていた僕は,そのとき,わりとリアルに「僕も来年はダンボールハウスかな」と思った。結局,就職活動はしなかった(というか,できなかった)。が,ひょんなきっかけで,大学卒業後,僕は中国の上海に語学留学をすることになった。その留学先に日本語教師の方がいて,日本語教師という職業(?)があることを知った。僕は留学というモラトリアムを打ち切るきっかけを探していた。そんな僕にとって,日本語教師になるというのは,帰国するために自分を納得させる口実として魅力的に思えた。で,帰国後に日本語教師養成講座に通った。特に深い思慮があったわけでもない。でも,それから今まで曲がりなりにも日本語教師を続けている。

どうして僕は日本語教師を続けているのか。それは様々な偶然の積み重ねであると同時に,日本語教育が主に社会の周縁部で行われる活動で,日本語教師がマージナルな存在だからではないかと思っている。あのとき,社会人にも,ホームレスにもなりきれず,いわば日本社会からこぼれ落ちた(ような気がした)。そのときの感覚は今も続いている。

第7回:2019年7月13日
ことばを教え,学ぶことを俯瞰してみよう――私の言語教育を社会構造・経済構造の中で捉え直す

  • チラシ 日時: 2019年7月13日(土)14:00~16:00
  • 会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス22号館 2階207教室[アクセス
  • 参加費: 無料
  • 予約: 不要(会員に限らずどなたでもご参加いただけます。当日,直接会場にお越しください)
  • お問い合わせ: interact@alce.jp(言語文化教育学会 交流委員会)
  • チラシをダウンロード

言語教師は,学習者に教室でことばを教えることを仕事としています。ことばを教えるという仕事に関し,教え方や学習者の様子について語る機会は多いですが,ことばを教えるという仕事が社会 構造や 経済構造の中でどのような意味をもち,どのような役割を果たしているかについて語る機会は少ないのではないでしょうか。第7回交流会では,言語教育を取り巻く社会構造及び経済構造について,参加者同士でのグループワークをとおして話し合います。学習者は,どこからどのようなルートを辿り教室に集まっているのか。所属する教育機関は社会の中でどのような位置づけにあるのか。そして,それらはどのような社会構造や経済構造の中にあるのか。さらに,学習者の社会的背景,そして教育機関の背景や位置づけに応じて,私たち言語教師の仕事はどのような意味をもつのか。それは教える内容や教え方にどのように反映されているのか。私たちがもしかしたら無自覚にもつ学習者に対する姿勢に何か影響があるのか。

以上のような論点で話し合うことをとおし,言語教育と社会構造及び経済構造との関係性に対して批判的気づきを得る機会を作ります。

第6回:2019年5月11日
本音で話す「言語教育」――高校生,大学生,留学生,みんな集まれ!言語教師も言語教師のタマゴも大歓迎!

  • チラシ 日時: 2019年5月11日(土)15:00~17:00
  • 会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス22号館 2階207教室[アクセス
  • 参加費: 無料
  • 予約: 不要(当日,直接会場にお越しください)
  • お問い合わせ: interact@alce.jp(言語文化教育学会 交流委員会)
  • チラシをダウンロード

みなさんは,誰とどうやって言語を学んできましたか。そしてその中でどんな喜びや疑問を感じてきましたか。

言語教育について対等な立場で,そして,本音で話し合いましょう。例えばこんなこと・・・。

  • テストで良い点を取ることって,言葉ができることにつながるの?
  • 「この英語のクラス,面白い!」でも,何が面白いんだろう?
  • 先生は単語や文法を教え,私はそれを覚えるだけの存在?
  • etc.

今回の交流会は,高校生・大学生・留学生のみなさんが主役ですが,現役の言語教師,言語教師を志している方など,広く言語教育に関心を持つ方も歓迎します。

話し合いの中で,色々な人と意見や疑問を共有して,言語教育について考えてみませんか。気軽にいらして下さい!みなさまのご参加をお待ちしております。

第5回:2019年1月11日《ALCEで語り合う年初め》
キャリアを描こう,「私の未来予想図」

  • チラシ 日時: 2019年1月11日(金)18:00~20:00
  • 会場: 早稲田大学早稲田キャンパス 22号館 7階 719教室[アクセス
  • 参加費: 無料
  • お問い合わせ: interact@alce.jp(言語文化教育学会 交流委員会)
  • チラシをダウンロード

「キャリア形成」という言葉を最近よく聞きます。そもそも「キャリア」とはなんでしょうか。2019年最初の交流会では,以下のような流れで,過去・現在・未来の人生について語り合います。

わたしたちはなぜある言語が他の言語と比べてより価値のあるものと考えるのでしょうか?また,同じ言語でも方言や言葉遣い・表現方法の違いにわたしたちはどのように優劣をつけているのでしょうか?

  1. 小グループでこれまで何をしてきたのか,現在何をしているか紹介し合います。
  2. ワークシートに,今後の人生の可能性を文字や絵で示し「私の未来予想図」を描きます。
  3. グループあるいは全体で「私の未来予想図」を見せ合い,意見交換をします。

キャリアについてモヤモヤしているあなた,交流会に参加して未来への扉をノックしませんか?言語教育に関わっている学生さん,社会人(教員含む)のみなさん,気軽にご参加ください。