言語文化教育研究学会:Association for Language and Cultural Education

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2021年度 例会

【第83回:3月21日】オンライン開催
ナラティブと言語教育について語る会―『ナラティブでひらく言語教育:理論と実践』読書会【実践編】

『ナラティブでひらく言語教育:理論と実践』(北出慶子・嶋津百代・三代純平編,新曜社,2021年)の読書会を開催します。各執筆者より担当章を紹介し,本書についてのコメントをコメンテーターの先生よりいただきます。また,後半では,ブレークアウトセッションで,参加者の皆様と実践を共有しながら,ナラティブの言語教育実践における可能性について考えたいと思います。

スケジュール
15:00 挨拶
15:10 実践編執筆者(本間祥子・豊田香・矢部まゆみ・宮崎聖乃・千葉美由紀・八木真奈美)から理論編紹介
16:10 横田雅弘氏よりコメント
16:30 質疑応答
16:40 ブレークアウトセッション
17:10 まとめ

【第82回:3月18日】オンライン開催
ナラティブと言語教育について語る会――『ナラティブでひらく言語教育:理論と実践』読書会【理論編】

『ナラティブでひらく言語教育:理論と実践』(北出慶子・嶋津百代・三代純平編,新曜社,2021年)の読書会を開催します。各執筆者より担当章の紹介及びその後の展開について紹介した上で,本書についてのコメントをコメンテーターの先生よりいただき,ナラティブと言語教育について考えていきたいと思います。

スケジュール
15:00 挨拶
15:10 理論編執筆者(北出慶子・三代純平・嶋津百代)から理論編紹介
16:10 サトウタツヤ氏よりコメント
16:30 質疑応答
16:50 まとめ

【第81回:2月27日】オンライン開催
模擬授業指導から考える――理論と実践の関係と教師教育者の専門性


後藤賢次郎さん(山梨大学)斉藤仁一朗さん(東海大学)

「模擬授業」――実際に指導する児童生徒に対してではなく,学生同士で計画,実践する授業――という場が,教員養成課程をはじめプレサービス段階において持たれるのは,珍しいことではない。教員養成課程においては,学校種や教科,分野を問わず,座学形式の講義では身に付かない「何か」を期待して,模擬授業を自身の担当科目に取り入れている例も多い。しかし,そうした期待が寄せられている一方で,授業ができるためには実践させれば良い?理論も必要?そもそも理論って何?模擬授業指導の根拠って何?私の専門としてどこまでやれる?など,私たちはその指導に戸惑うことがあるのではないだろうか。そこで,本例会では,「模擬授業」指導を切り口に,その教科・分野において,「理論を教える」「実践を教える」とは何を意味するのかについて,多様なバックグラウンドを持つ参加者とともに,洞察を深める。具体的には,まず,社会科教員養成における模擬授業に関し,話題提供を行う。それを踏まえ,「その教科や分野において,指導が実際に「できるようになること」と授業を理論的に理解することとの「ずれ」」について,全体でディスカッションを行う。

言語文化教育研究学会 企画委員会

【第80回:2月12日】オンライン開催
出版記念企画『ろうと手話』を読む


吉開章さん(電通ダイバーシティ・ラボ)

2022年3月,ALCEで初めて「ディスアビリティ・インクルージョン」に注目した年次大会が開催される。偶然にも同じタイミングで『ろうと手話――やさしい日本語がひらく未来』(筑摩選書)が上梓された[特設ページ]。この本では,日本語教育関係者およびやさしい日本語推進者を主読者層とされ,ろう者と手話に関する歴史と議論が中立的な立場からまとめられている。さらに,こうしたまとめにもとづき,日本語教師およびやさしい日本語推進者が当事者の課題に対し,どのような貢献ができるかが提案されている。ろう者と手話についてこのような中立の立場からまとめられた出版物は少なく,今回の年次大会にも関連する内容となっている。大会参加予定者などが大会直前のタイミングで著者との対話をもとに,事前に歴史や現状認識を深める機会となることが期待される。

本例会では,著者の論点に関する疑義などに関し,討議するというより,質疑などによる事実の確認を中心に行う。著者とのやりとりをとおし,一人一人の参加者が課題意識をもって大会に参加できるような場としたい。

言語文化教育研究学会 企画委員会

【第79回:1月22日】オンライン開催
日本語教育学の射程と日本語教育実践者の専門性

  • チラシ 日時: 2022年1月22日(土)16:00~18:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: 事前申し込みが必要です。
    • 参加費無料,非会員の方もご参加になれます(定員なし)。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

話題提供:住田哲郎さん(京都精華大学)

近年,日本語教師の国家資格化に向けた流れの中で教師の質の向上が叫ばれている。一方で,教師の質の向上の前提となる「何をもって教師の質とするか」,また「いかに教育実践の質を向上させるか」に関しては,具体的な議論が欠けている。

そこで,本例会では,話題提供者による「日本語教育学のモデル(仮)」を参照しつつ,個別の教育実践例を検討することをとおし,日本語教師の質や日本語教育実践の質を向上させる方法を考える。そのうえで,日本語教師の「専門性」に関し,議論する。

具体的には,まず,話題提供者から自身が考える「日本語教育学のモデル(仮)」と「日本語教育実践者の専門性」を提案する。その後,グループに分かれ,話題提供者からの提案を参照しつつ,次の二つの問いにもとづき,ディスカッションを行う。

  1. どのような日本語教育実践者が理想の日本語教育実践者か。
  2. 日本語教育実践者と他分野/他領域の実践者では,何が共通し,何が異なるか。

最後に,話題提供者からの提案,およびディスカッションの内容を踏まえ,日本語教育実践者に必要とされる「専門性」に関し,参加者全員で議論する。

【第78回:11月13日】オンライン開催
日本語教師の専門性を考える


  • チラシ 日時: 2021年11月13日(土)15:00~17:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: 締め切りました。
    • 参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

話題提供:舘岡洋子さん(早稲田大学),NKS研究会メンバー

近年,日本語教師という職業の仕事の内容が変化・拡張しています。いわゆる「日本語の授業」の場を越え,他分野越境をし,そこで日本語教師ではない人と協働的な活動を展開する日本語教師が増えています。このように多様化する日本語教育の中で,日本語教師とは何をする人なのでしょうか。また,日本語教師の専門性とはどのようなものなのでしょうか。

本例会では,まず『日本語教師の専門性を考える』の編者である舘岡洋子氏と著者である「日本語教師の専門性を考える会」(通称「NKS研究会」)メンバーにより日本語教師の専門性に関する問題提起と提案を行い,次に日本語教師の専門性に関し参加者間でディスカッションを行います。このような活動を通して,一人ひとりの参加者が日本語教師としての存在の意味を問い直す場としたいと思います。日本語教師以外の方のご参加も大歓迎です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

なお,本企画は11月20日(土)に行われる第18回交流会『言語教師としての自身の経験を振り返る――「専門性の三位一体モデル」を使ったWS』との連動企画です。両方の企画にご参加いただけると,より理解が深まることが期待されます。

参考文献

【第77回:10月23日】オンライン開催
自己との対話に向き合う私と他者の存在――つながりの中で生かされる「私」に気づくとき


  • チラシ 日時: 2021年10月23日(土)10:00~12:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: こちらから事前申し込みが必要です
    • 参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
    • 定員(20名)に達し次第,申し込みを締め切らせていただきます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

話題提供:高久孝幸さん(帝京平成大学附属日本語学校),長島美稚子さん(北陸内観研修所)

人と人とのふれあい機能が低下している今,関係性構築の場をデザインする教育が強く求められています。これは,どこの教育機関においても喫緊の課題となっているはずです。しかし,何をどうすればクラスに,円滑な関係性が保たれ,意識的につながりが創られるのか,などの課題に直面している先生方は多いのではないでしょうか。

本例会は,二部構成で行います。

第1部では,私(高久)が実施した関係性構築の場創りを紹介したうえで,教室内で行った「内観」という自己の内側を観察し,他者(家族,先生,クラスメイト,学校の職員など)との関係性や出来事を探るという手法を取り入れた実践を紹介します。

第2部では,まず,北陸内観研修所の所長である長島さんが「内観とは何か」をお話しします。次に,「内観」体験ワークを行い,参加者全員に「内観」を体験していただきます。具体的には,「内観」を行う上で大切なキーワードである「お世話になったこと」,「して返したこと」を手掛かりに,「今ここ」という自分の時間軸に集中し,自己と向き合い,他者との関係性やつながりを感じ取りながら,過去から現在までの自分を振り返っていただきます。最後に,体験ワークを踏まえ,過去から現在にいたる「つながりと「私」の関係」をテーマに議論を深めます。

この会が皆さまの明日の実践のヒントになればと切に願っております。

関連サイト

【第76回:9月3日】オンライン開催
水平的多様化を目指す言語教育――「学士力」への批判と戦略的活用


  • チラシ 日時: 2021年9月3日(金)20:00~22:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: 事前申し込みが必要です。※参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

話題提供:松本剛次さん(長崎外国語大学),KAORI KIMURAさん(University of Malaya)

〈ファシリテーター:小畑美奈恵・古賀万紀子・古屋憲章〉

現在,日本国内の大学では「入学者の受入れに関する方針」,「教育課程の編成及び実施に関する方針」,「卒業の認定に関する方針」という「三つの方針」の策定と公開が義務付けられています。そしてその策定の際の一つの参照枠とされているのが,2008年に発表された「学士力」です。

本例会においては,まずは,松本が,「学士力」を巡る現状と課題について,私見を交えながら報告します。松本は「学士力」自体には批判的な見解を示しながらも,それを戦略的に活用(利用)することで,「学士力」というものを,現状の「水平的画一化」としてのものから,それが本来的に目指すところである「水平的多様化」を実現するものへと変換できると考えています。また,大学教育全体の中ではどちらかと言うと脇に置かれている日本語教育,言語教育だからこそ,そこに切り込んでいけると考えています。報告後,ファシリテーターも参加して,それぞれの現場での実態について,参加者の皆さんと情報交換を行います。

続く木村は,マレーシアでの言語教育(日本語教育)の現状と,「水平的多様化」を目指すべく,どのような教育実践が可能かについて報告します。その後で再度,ファシリテーターと共に,参加者の皆様とそれぞれの現場でできることについて,意見を交わします。

皆様のご参加をお待ちしております。

関連資料

【第75回:7月31日】オンライン開催
「地域」って,何?「大人の学校」って,なに?


  • チラシ 日時: 2021年7月31日(土)14:00~16:30(延長の場合あり)
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: 締め切りました。※参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

おねがい

  • 本例会は記録のためにレコーディングいたします。あらかじめご了承下さい。
  • ウェビナーではありません。ブレイクアウトセッション時にはカメラオン・ミュート解除でご発言をお願いします。
  • メインルームでもカメラオンでご発言をお願いする場合があります。

話題提供:宇佐川拓郎さん

昨年,「幸福大国・デンマーク流教育のかたち」というタイトルで,フォルケホイスコーレへの留学体験・小中高校の視察について話題提供をさせていただいてから,約1年が経ちました。デンマーク留学中に,ぼんやりと輪郭を描いていたビジョンや夢が,秩父の小鹿野町という地域で「教育による町おこし」の活動を試みる中で,すこしずつ,その姿を実感できるようになってきたような気もします。その足がかりとなっているのは,「『大人の学校』なるものを,みんなでつくることができたら,なんだか面白そう」というちょっとした予感です。

今回は,「地域に『大人の学校』をつくる活動の意味って,何なのだろう」という私自身の問い(悩み)を土台に,ダイアローグ形式で,場をひらかせていただきます。「学校とは何か?」「地域とは何か?」「地域と学校とは?」という3つの問いを縦軸に,交わされることば=対話を横軸にして,例会という場を,皆さんでつくり上げられたら幸いです。(尚,問いについては,本番まで,多少の変更がある可能性がございます。)

宇佐川 拓郎(USAGAWA Takuro)さん

埼玉県秩父郡小鹿野町にて地域おこし協力隊を担う。小学校教員の経験と,デンマークのフォルケホイスコーレへの留学経験を混ぜながら,人育ちと町づくりが同時に行われるような『大人の学校』づくりに取り組んでいる。「おがの発 大人の学校」代表。

【第74回:6月12日】オンライン開催
SHIEN学と「対話によることばの教育」の交差点

  • チラシ 日時: 2021年6月12日(土)14:00~16:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: こちらから事前申し込みが必要です。※参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

※定員に達し次第、登録を締め切らせていただきます。

話題提供:
舘岡康雄さん((一社) SHIENアカデミー代表理事,元日産自動車日産ウェイコーディネーター),細川英雄さん(言語文化教育研究所八ヶ岳アカデメイア主宰)

舘岡康雄氏が創始したSHIEN学は,1995年ごろから大きく変わってきた社会状況において,管理から支援が必要とされた中で生まれる。その支援を発展させ,SHIENという思想・概念に結晶化させたものである。さまざまな問題が解決するというより,消えていく科学と言える。事柄(見えるもの)のみに焦点を当てるのではなく,見えないもの(関係性)などを含んだ合理性を扱っている。新しい企業論,組織論,コミュニケーション論であり,在り方の科学とも言える。

一方,ことばの教育における対話の意味については,さまざまに指摘されるとおり,自己と他者との関係性に根差すものである。それは,対話によって違いを調整するだけではなく,わたしとあなたで社会と世界をどう創っていくのかに向かうことでもある。

今回の企画では,こうしたSHIEN学と対話の有効性や発展について,それぞれの知見を共有しつつ,ことばや社会の構築や更新をめざして,私たちが考えるべき,新しい教育や世界のあり方について対談を行う。

※本例会は,録画録音され,その動画をYoutubeで公開する可能性があります。

【第73回:5月29日】オンライン開催
交流から共生へ――外国籍町民3名の北海道秩父別町ちっぷべつちょうでなまら考えた


  • スライド 日時: 2021年5月29日(土)16:00~18:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: こちらから事前申し込みが必要です締め切りました。※参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

※定員に達し次第、登録を締め切らせていただきます。

話題提供:式部絢子さん(北海道大学/秩父別町多文化交流コーディネーター)

  • 聞き手:古屋憲章さん(ALCE企画委員)

北海道と言えば…? みなさんはどんな想像をするでしょうか。

カニ・ジンギスカン・ソフトクリーム・大自然…といったところでしょうか。魅力あふれる北海道は世界中からたくさんの観光客が来てくれます。つまり「外国人=観光客」という認識でした。しかし,今では北海道の産業を支える人材としても注目され始めています。このような社会的状況の変化は,「お客さんから,一緒に暮らす人へ」と,認識の変化をもたらします。それは,楽しく国際交流をしている場合ではないという気付きにもつながります。交流のための交流から,町作り・共生のための交流へと目的が発展していった秩父別町の事例をお話しするとともに,参加者のみなさんと「地域活性化のために言語教育だから活かせると思うこと」を考えたいと思います。

  • 地域で日本語教育活動をしている人/したい人
  • 地域と留学生や生活者をつないでいる人/つなぎたい人
  • 町内会で活動している人 などなど…

ご参加お待ちしております!

なお,当日の話題提供は,式部さんの話に古屋さんが時々質問を挟んだりする対談形式で進行します。

【第72回:5月28日】オンライン開催
ALCE Webマガジン「トガル」公開編集会議

  • チラシ 日時: 2021年5月28日(金)20:00~21:00
  • 会場: オンライン(zoom)開催
  • 参加方法: こちらから事前申し込みが必要です締め切りました。※参加費無料,非会員の方もご参加になれます。
  • お問い合わせ: project@alce.jp(企画委員会)
  • チラシをダウンロード

※定員に達し次第、登録を締め切らせていただきます。

話題提供:ALCEアーカイブズ運営委員会のみなさん

当学会のWebマガジン「トガル」は,次のようなコンセプトにもとづく新しいメディアとして,2020年10月に創刊されました。

  • 会員による自由な言論と対話の場を創る。
  • 小さく弱き声が届く場を創る。
  • 科学的に十分論証されていなくとも,真実でありおもしろいと思われる知見の共有の場を創る。
  • 会員の研究活動外のテーマも共有できる場を創る。
  • 人文知の創造の場を創る。

現在,創刊から約半年が経過したところです。いくつかの連載が進行しており,創刊当初に比べれば,ある程度,誌面が充実してきました。しかしながら,いまだ十分にトガッた誌面になっているとは言い難く,「トガル」に対する認知度も決して高いとは言えません。

そこで,本例会では,次のような活動をとおし,「トガル」の認知度の向上,および「トガル」がよりトガッた誌面になるような新たな企画の考案を図ります。

第1部:座談会
(「トガル」の編集・発行を担当する)ALCEアーカイブズ運営委員会の委員が座談会形式で「トガル」を創刊するに至った経緯,「トガル」のコンセプト,現在「トガル」で連載されている記事等を紹介する。
第2部:公開編集会議
第1部で紹介したコンセプトにもとづき,参加者を交え,今後,「トガル」でどのような企画を行えばよりトガッた誌面になるかを話し合う。有望な企画があれば,掲載に向けた打ち合わせを行う。